銭形『いや、やつはとんでもないものを盗んでいきました ・・・・あなたの心です。』
ルパン三世=男のロマン!頭脳は天才なのにドジでお人よし。泥棒のはずなのに、なぜか最終的には紳士でオシャレな正義の味方。そんな男気とユーモアに溢れ、多くの人の心を惹きつけてやまないルパンの魅力をみていきましょう。
ルパンの魅力
「ルパン三世」といえば、40年以上に渡り愛され続けている人気アニメです。しかし主人公ルパンは怪盗であり、普通なら警察である銭形がヒーローで、怪盗であるルパンは悪役のはずです。それなのになぜ人気があるのでしょうか。
ルパンは決してお金が欲しくて盗みを行うわけではありません。盗む理由の一つは鮮やかな手口で盗み出すこと自体に喜びをもっているからです。だからわざわざ予告状を出して警察、マスコミを呼び、盗みを楽しむための彼なりの遊び心を入れて犯行を行うのです。それを証拠に、せっかく手に入れたお宝を無くすことも、持ち主に返すこともあります。そのうえルパンは一般の人々には直接危害を加えません。それはルパン本人のポリシーであり、それによってルパンの行動は一つのショーとなるのです。だからこそルパンの言動、行動に期待と感動を覚え、魅力に惹かれるのではないでしょうか。
ルパン三世が人気となったのは放映料が安かったから?
ルパン三世といえば、40年以上に渡り人々に愛され続けている人気アニメですが、昭和46年10月テレビアニメ放送当初は大人向けの内容ということで視聴率は全く振るわず、僅か3話目にして路線変更。それでも人気は伸びず昭和47年3月には当初の予定を大幅に縮めた23話で打ち切りとなってしまいました。その後、放映料が安かったこともあり、全国的で再放送された結果次第に人気が高まり昭和52年には漫画「新ルパン三世」の連載と同時期にテレビアニメの「ルパン三世」も新シリーズとして放送開始となります。その後は映画化にもなり、誰もが知るアニメという位置づけを獲得しました。
ルパン三世が人気シリーズとなった裏側には放映料以外にも音楽という大きな存在がありました。「ルパン三世のテーマ」は新シリーズからの挿入歌です。当時アニメのメインテーマにジャズを入れることは珍しく、その奇抜なチョイスがルパン人気をさらに助長したといえます。
時を超え愛され続ける曲
ルパン三世の作者であるモンキー・パンチさんもJAZZが非常に大好きで、i podには1000曲以上のJAZZが入っているそうです。ジャズというのは他の音楽と違って次にどんな音が来るのかわかりにくく、あえて予定調和を外したりすることがジャズの魅力の一つですが、ルパン三世もストーリーの予定調和を外すことで作者と読者の駆け引きが楽しめるわけです。ルパンとJAZZは非常に似ています。
70年代当時、アニメにジャズを取り入れることは珍しく、その奇抜なチョイスでルパンの人気はさらに盛り上がりをみせました。時を越え現在でも様々なアーティストがルパンの音楽をカバーされ、様々な楽団、バンドが毎日のようにどこかで演奏していることでしょう。まさに時を越え愛され続ける曲、それを生んだ大野雄二率いるルパンティックファイヴがその時その場でしか味わえない演奏をします。
40年間進化し続ける曲にあなたの心は盗まれる!?
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